フィルムは記録する

第二十四回 陸軍記念日 昭和四年三月十日

1929年3月10日に昭和天皇臨席で行われた偕行社による陸軍記念日祝賀会の記録。陸軍記念日は日露戦争における奉天会戦勝利(1905年3月10日)に基づいて制定され1906年が第1回だった。靖国神社外苑内に設けられた会場での宴会の模様と偕行社本部への訪問に続いて、中盤からは靖国神社境内の相撲場で行われた東西幕内力士による余興相撲が映し出される。中間字幕には大の里、能代潟、宮城山、信夫山の4力士の四股名が出る。最後は天皇の御料車列が去ってゆくところで終わり、エンド・タイトルは欠落している。

作品詳細

作品番号
ST000180
映画題名
第二十四回 陸軍記念日 昭和四年三月十日
映画題名ヨミ
ダイニジュウヨンカイ リクグンキネンビ ショウワヨネンサンガツトオカ
製作年月日
1929
時間(分)
11
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
陸軍省
フィルム映写速度
18
備考
元素材は、1971年度にアメリカ議会図書館より返還された35㎜可燃性ポジフィルムを不燃化した16㎜デュープネガ。
メインタイトルは『陸軍記念日』と判断されるが、『陸軍記念日 昭和8年3月』(ST000143)との区別もあり、ここでは最初の中間字幕の「第二十四回 陸軍記念日 昭和四年三月十日」を題名とした。
製作会社は参考文献(『陸軍省伝承映画の公開』)から判断した。
参考文献
日本防衛協会『陸軍省伝承映画の公開―陸軍省新聞班製作伝承映画―』(1974年ないしは1975年)「陸軍実写映画フィルム 目録」
『昭和天皇実録 第五』(東京書籍、2016年)314頁
藤田俊『戦間期日本陸軍の宣伝政策 ―民間・大衆にどう対峙したか―』(芙蓉書房出版、2021年)174-175頁