大正十三年十一月二十八日 皇太子殿下行啓ノ光榮ヲ得タル 霞ヶ浦海軍航空隊卒業式及 各種飛行作業台覧ノ実况
1924年11月28日の摂政宮裕仁親王による霞ヶ浦海軍航空隊行啓の記録。題名にある卒業式に該当する場面はなく、エンドも欠落しており、現存しているのは陸上飛行機空中分列式、飛行船と落下傘降下、霞ヶ浦湖上における各種飛行作業などの場面である。海軍AT式2号飛行船など大正期の海軍の航空機の記録映像としても貴重であろう。参考文献(『昭和天皇実録』)によると題名の順序とは逆に、摂政宮は当日午前中に航空隊による飛行作業を台覧した後、午後から卒業式に臨んだという。
作品詳細
- 作品番号
- ST000219
- 映画題名
- 大正十三年十一月二十八日 皇太子殿下行啓ノ光榮ヲ得タル 霞ヶ浦海軍航空隊卒業式及 各種飛行作業台覧ノ実况
- 映画題名ヨミ
- タイショウジュウサンネンジュウイチガツニジュウハチニチ コウタイシデンカギョウケイノコウエイヲエタル カスミガウラカイグンコウクウタイソツギョウシキオヨビ カクシュヒコウサギョウタイランノジッキョウ
- 製作年月日
- 1924
- 時間(分)
- 12
- サウンド
- サイレント
- カラーの種類
- 白黒/染色
- 製作会社
- 大日本佛敎護國團社會部
- スタッフ
- 大日本佛教護國團社會部[謹寫]
- フィルム映写速度
- 16
- 備考
- 元素材は、2021年度に曹洞宗寶珠山神龍寺より受贈した35㎜可燃性ポジフィルムを不燃化した35㎜インターネガより作製した染色版35㎜上映用ポジフィルム。この35mmプリントは2022年度の上映企画「発掘された映画たち2022」において上映されている。
寄贈元の神龍寺は茨城県土浦市にある曹洞宗の古刹。本作を製作した大日本仏教護国団は同寺の第24世住職秋元梅峰が創設し、映画による教化活動を行った。 - 参考文献
- 『昭和天皇実録 第四』(東京書籍、2015年)173-174頁
「航空遺産継承基金 ギャラリー 宮原旭氏アルバム No.2」(一般社団法人 日本航空協会)https://www.aero.or.jp/isan/gallery/miyahara-album-002/miyahara_album-002-index.html
上記サイトには「1924年11月28日に開催された霞ヶ浦航空隊学生卒業式のページェント」として当日の航空隊の写真が複数含まれている。